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はじめの一歩

退職後の1週間を描く――月曜日の朝、何をしていたい?

退職後の一週間は、まず「続ける用事」と「楽しみを一つ」、そして「空けておく時間」を置くところから。毎日を予定で埋める必要はありません。月曜日の朝に何をしていたいかを入口に、自分に合いそうな暮らしの下書きをつくってみましょう。

人生の六合目 編集部 公開・情報確認:

この記事でできること

  • 先に家事や通院などの用事を置き、移動や準備の時間も含めて考える。
  • 楽しみは一つから。何も決めない時間も、予定の一部として残す。
  • 在職中の休日に半日だけ試し、続けたいことと変えたいことを書き直す。

1.最初は、月曜日の朝だけ思い浮かべる

通勤のない月曜日。起きて最初に、何をしたいでしょう。窓を開けて朝ごはんを食べる、本を数ページ読む、近くへ出かける支度をする。「急がずに過ごしたい」でも立派な答えです。

紙に月曜から日曜までを書き、午前と午後の二つに分けます。時刻を細かく決めるのは、必要になってからでかまいません。思い浮かべた月曜の朝を一枠に書いてみてください。

この表は、退職したら守る時間割ではありません。自分が何を楽しみにしていて、何をまだ決めていないかを見るための下書きです。毎週違う過ごし方がしたければ、「その週に選ぶ」と書けます。

編集部の記入例

月曜の午前:朝ごはんをゆっくり食べる。天気がよければ近くの川まで出かける。雨なら、積んである本を開く。

2.今も続けている用事を、先に置く

次に、買い物、洗濯、食事の準備、通院、家族の支援など、退職後も続く用事を書きます。今の一週間を振り返ると、仕事以外に使っている時間も拾えます。退職後に働く予定があるなら、仕事の枠も仮置きしましょう。

「買い物一時間」のように用事だけを切り取らず、行き帰りや片づけまで含めます。遠出をした日は、帰ってから何も入れない時間を残してみる。これは活動量の基準ではなく、自分の都合に合わせて予定を組むための考え方です。

  • 曜日が決まっている用事は、先に記入する。
  • 好きな日にできる用事は、前後へ動かせるように書く。
  • 頻度が不明な用事は「必要な週だけ」と添える。

同居する人がいる場合は、退職したからといって家事の分担が自動で決まるとは考えず、誰がいつ何をするかを話しておきましょう。一人の時間を確保したいという希望も、同じ表に置いてかまいません。

3.楽しみと余白を加えた、一週間の記入例

以下は編集部が作成した仮の一週間です。働く日を入れていない例なので、仕事やケアの予定がある方は、その枠を先に置き換えてください。夜の過ごし方が大切なら、夜の列を自分の紙に加えられます。

表は左右にスクロールして読めます。

一週間の下書き例(実在する人の体験談ではありません)
曜日午前午後
月朝食をゆっくり。天気がよければ外へ買い物と食事の支度
火洗濯や家の用事読書。続きを読みたければ続ける
水興味のある講義を自宅で見る予定を入れない
木通院などの用事が入る予備の枠知人と話す候補日。予定は相手と相談
金近所の行ったことがない場所へ家で過ごす
土その日の気分で決める掃除など、残った用事
日好きなことをする翌週にしたいことを一つ選ぶ

この表で真似してほしいのは、活動の種類よりも空欄の残し方です。毎日外へ出る、毎週誰かに会うといった回数に、ここで正解は設けません。静かな時間が好きなら、一人で楽しむ枠を増やしてください。

学びの候補がほしいときは、放送大学が学生以外にも授業番組の一部を無料公開するオープンコースウェア(OCW)も入口になります。日本国内からの利用が対象です。公開範囲や視聴環境は公式案内で確認し、通信費は別に考えます。まず題名を眺めるだけでもよく、入学や受講の申し込みを前提にする必要はありません。

4.予定表を、三つの視点で読み返す

一通り置けたら、次の三点で読み返します。実現の難しい予定を消す作業ではなく、今の自分が試せる大きさに整える作業です。

  1. 時間:移動や準備を含めても収まりそうか。予定の間に余裕があるか。
  2. お金:毎回お金がかかる予定を、続けたい頻度で入れているか。手持ちの物や近場で試せるか。
  3. 相手や場所:一人で決められる予定か。同行者の都合、施設の開館日、交通手段を確認したか。

たとえば「毎週、少し遠くの町へ行く」が大きく感じられたら、まず一度だけ近い場所で試す形に変えます。知人と会う予定も、相手の平日が空いているとは限りません。会えない週の代わりの過ごし方を持っておけば、予定表を無理なく書き直せます。

住みたい場所を考えている方は、その場所でこの一週間を過ごすとしたら、買い物や移動がどうなるかを横にメモしてみましょう。引っ越しを決める前の、調べたいことが見えてきます。

5.休日に半日だけ試して、書き直す

在職中に一週間すべてを再現する必要はありません。普段の休日に空けられる半日を選び、表に書いたことを一つ試します。予定の前後には、いつもの家事や休む時間も残してください。

たとえば、ゆっくり朝食をとり、近くの気になっていた道を歩き、昼前に帰る。帰ったら「またしたいこと」「変えたいこと」「確かめたいこと」を一行ずつ書きます。歩くことが合わなければ、自宅で本や音楽を楽しむ半日でも同じように試せます。

編集部の振り返り例

  • またしたい:川沿いで景色を見る時間。
  • 変えたい:二か所回る予定を、一か所にする。
  • 確かめたい:次は休憩できる場所も調べる。

一度の試行だけで、退職後の暮らしが合うかどうかを決める必要はありません。天気や体調、同じ場所でも行く時間によって条件は変わります。次に直したい点を一つ選び、自分の一週間に少しずつ近づけていきましょう。

今日の一歩

月曜日の朝を一文にする

「退職後の月曜日、朝ごはんのあとは__をしていたい」と一文を書いてください。次に、その一部を試せそうな休日を一つ選びます。何も決めずに過ごしたいなら「用事を入れない午前をつくる」でもかまいません。

よくある質問

やりたいことがなくて、表がほとんど空白です。

空白のままで大丈夫です。今の暮らしで続けたいことを一つ、減らしたいことを一つ書いてみてください。新しい趣味を見つける前に、いつもの朝食や読書に時間を使う案から始められます。

退職後も働く予定なので、この例は使えませんか?

仕事と通勤の枠を先に入れて使えます。勤務日が未定なら、働く日が多い週と少ない週を仮に描いてみましょう。残った時間に楽しみと余白を置き、働き方を選ぶときの希望の整理に使えます。

毎週同じ予定にしたほうがよいですか?

その必要はありません。曜日が決まった用事だけ残し、ほかは週ごとに選ぶ方法もあります。予定表どおりに過ごすことより、またやりたいことを見つけて書き直すことを大切にしてください。

確認した資料

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